朝夕、肌寒さを感じ、寒暖差が強くなってきました。
11/06 水曜日、秋の土用が明け、7日は立冬。
暦の上では冬に入ります。気候的にも徐々に冬らしさを感じ始めます。
寒くなると増えてくる症状のひとつに、ひざ関節痛があります。ひざの関節やひざ周りの痛みは、鍼灸院の中で腰痛や肩こりに次いで多い疾患です。
なぜ、寒くなるとひざ関節痛が増えてくるかというと、足の冷えと大いに関連があるからです。腰痛症も同じ理由が挙げられますが、冷えは足元から入ります。この状態が長く続けば続くほど、足全体、膝、お腹、腰と冷えが深くなります。
この時、体質的に胃腸が弱い、浮腫みやすいといった人は各部関節が浮腫みやすくなり、ひざの痛みに繋がります。
ひざは日常的に動かす範囲が広く、体重や動作により付加もかかるので、痛みが出ると改善に時間がかかります。
東洋医学のひざ関節痛に対する治療
当治療室では、「ひざが痛い!」という患者様に対しても、ひざ関節だけに施術を行うということはあまりしません。ひざにも、もちろん鍼灸をおこないますが、併せて腰や臀部に対しても鍼灸を行います。ひざが痛いのはひざの関節が悪いこともありますが、ひざ周辺の筋肉が傷んでいることがことが多く、腰や股関節が多く関係しています。
ですから、ひざ関節周辺のみの施術ではなく、腰や臀部といった部分の鍼灸も必要になります。その証拠に腰は何ともないよという人でも、触診中、臀部などを圧迫すると「あ!今押されたところ痛かった!」といった反応があります。
ひざが痛む時には、腰や臀部も硬い!
特に骨盤、股関節、腰椎が硬くなります。
これらの部分の冷えている深い筋肉、押して痛みがある箇所にしっかりアプローチする。
はり灸治療は幅広く対応することが可能です!