上記は岐阜県庁のホームページで発表されている、今年度の熱中症による緊急搬送人員数です。
調査開始日は5月1日から。上記のデータは7月2日 16:00のものです。
搬送人員はトータルで394名、軽症209名、中等症175名、重症9名、死亡者1名 となっています。
年代別には、高齢者が最も多く 238名、成人119名、少年34名、乳幼児3名となっています。
普段、クーラーの効いた室内で1日を過ごす私にとっても熱中症は要注意。
そこでその対策と、和漢薬膳師の視点からおすすめの食材を調べてみました!
【熱中症とは】
人は体温が上がり過ぎると、汗をかいたりして体温のバランスを調節しています。
しかし、暑い中、長時間 屋外にいたり、体を動かしたりしていると、体温調節の機能が乱れ、体温の上昇、多量の発汗で 津液(水分)や、気(エネルギー)が失われ、大きく分けて2つの熱中症症状が現れます。
《普段から発汗しづらいパターン》
体内の熱を汗として発散しづらいため、頭や上半身に強い熱が溜まり、頭痛やめまい、立ちくらみなどを発症します。
《外仕事などで多量に発汗して起きるパターン》
暑い室外で体を使い多量の発汗が続くと、体内を冷やすための水分が奪われてしまい、倦怠感や頭痛、動悸、息切れなどを発症します。
【熱中症が疑われたら(厚労省通達)】
エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難する
衣服をゆるめ、からだを冷やす (特に、首の周り、脇の下、足の付け根など)
経口補水液などを補給する
⚠️熱中症は、重症化すると命に関わる事もあり、体温調節の働きが弱い、子供や高齢者は、特に注意が必要です。
又、胃腸の不調(吐き気や下痢、食欲不振など)を伴う熱中症の場合は、体内に溜まった余分な水分「湿」を取り除く為に、過剰な水分補給には気をつけましょう。
【おすすめの食材】
☆ 体が熱くなっているとき
清熱解暑・・・熱を取り除き、夏の暑さから身体を守ります。
粟、セロリ、セリ、苦瓜、緑豆、バナナ、緑茶など
☆ 体の水分が足りなくなっているとき
生津止渇・・・津液を生じ、喉の乾きを改善します。
きゅうり、トマト、豆腐、西瓜、パイナップル、マンゴー、ぶどうなど
☆ 食欲がなくなっているとき
健脾胃・・・気を巡らせ、脾胃の働きを良くします。
はと麦、しょうが、紫蘇の葉、陳皮など