今年の春は気候変化が激しいですね。
昨日はふんわり暖かく感じた日中も、今日は「寒いね〜。」が挨拶代わりになってみたり。
こんな気候は体調にも大いに響きます。
もうすでに鼻炎症状や頭痛、首肩のこりを訴えられる方が急増中です。
今週・来週は要注意かもしれません。
東洋医学では、春は冬に盛んだった「陰気」が衰えていく代わりに、夏に向かって「陽気」が増してくる時期と捉えます。
こんな時に多くなる症状のひとつが「めまい」です。
東洋医学が考える「めまい」
冬の寒さと春の陽気が混在する2月下旬から3月は「めまいがする」「足元がふらつく」といったご相談が多くなります。
東洋医学ではこれを「春の陽気が上がるのに合わせて、体の中でも気が上がっている」と考えます。
東洋医学の健康体は陰陽の気が調和した頭寒足熱です。
この状態が気候変化によって乱されて起こるのがめまいです。
本来、体内の陽気は体外に向かって、汗などと共に発散しようとする性質を持ちますが、この力が十分でないと、発散しきれない陽気が体内のあちこちに滞ります。滞った陽気はその部位を温め、熱症状を引き起こします。
また、春は寒暖差が激しく、風も強い時期です。寒暖の差によって冷やされてみたり頭やお顔がのぼせてみたり、強い風にあおられ滞った陽気が迷走して、のぼせやほてりといった頭部の熱となり、めまいになります。
ちょこっと対策
めまいの原因は、発散しきれない陽気が体内に滞ることです。
この滞った陽気を発散することがちょこっと対策になります。
普段から体が冷えやすい、むくみやすいといった方は特に基礎代謝を挙げることが大切になります。ウォーキングなどの軽い運動やぬるめのお風呂にゆっくり浸かって汗をかくといったことが有効です。
しかし、上半身や頭部に陽気がこもっている人は、案外お風呂に長く浸かっていられないという場合が多いものです。そんな場合は、足湯だけでも効果があります。普段通りお風呂に入って、上がり際にお風呂のヘリに腰かけて膝から下を湯に入れて。
むくみの改善やリラックス効果も期待できますね。