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お知らせ

熱中症を予防しよう!

2024年7月19日

下のグラフは、総務省消防庁から7月16日に発表された令和6年度の熱中症による救急搬送患者数の推移です。

※見づらかったので切り抜いてあります

 

熱中症が爆発的に増加したのが、7月1日~7月7日、7月の第一週です。この1週間の救急搬送者数は「9,105人」でその前の週の約4倍となり、今シーズンで最も多くなりました。

搬送者数は週末だけで4000人超

7月1日~7月7日の中で搬送者数が最も多かったのは7日(日)の2,173人で、土曜日と日曜日だけで4000人を超えました。最高気温35℃以上の猛暑日地点が続出し、特に7日(日)は静岡で40.0℃を観測するなど記録的な酷暑となり、熱中症による搬送者数が急増したと考えられます。

そして、7月8日~7月14日(第二週)の「6,194人」と合わせると、「15,299人」となり、今後本格的な夏の暑さを考えると予防は必須ですね。

 

熱中症とは?

熱中症とは、汗や皮膚温度で体温調整ができず、からだに熱が溜まってしまう状態のことです。熱中症を引き起こす条件は、主に「環境」「身体」「行動」によるものが考えられます。

 

○環 境 → 気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いなど

○身 体 → 高齢者・乳幼児・肥満の方、低栄養状態、糖尿病などの持病がある、二日酔・寝不足といった体調不良など

○行 動 → 激しい労働や運動、長時間の屋外作業、水分補給ができない状況など

 

熱中症で見られる症状

重症度 手足のしびれ・めまい・立ちくらみ・こむら返り、筋肉痛・生あくび・大量の発汗

重症度 頭痛・嘔吐・倦怠感・判断力/集中力低下

重症度 意識がない、呼びかけへの反応が乏しい、けいれん・まっすぐ歩けない

 

熱中症は、湿度等の環境、水分補給の状態、活動内容や健康状態等により、気温が高い状態ではなくても発症することがあります。
また、室内でも熱中症は起こり得ます。

 

 

熱中症警戒アラートが発表されたら?

 

熱中症警戒アラートは、環境省と気象庁が2021年より開始しています。1日2回、前の日の夕方17時とその日の朝5時に暑さ指数が33以上になると予測される地点に発表され、発表された情報はテレビ、防災無線、SNSを通じて発信されます。

 

熱中症警戒アラートが発表されたら・・・
・熱中症のリスクが高い方へ予防の声かけを!
・普段以上に熱中症予防行動を実践!
・屋外での運動は原則中止・延期を!
・外出はできるだけ控えよう!
・身の回りの暑さ指数(WBGT)を確認しよう!

 

~豆知識~
暑さ指数(WBGT)
気温1:湿度7:輻射熱2の比率で計算され、風(気流)も指標に影響。環境省の熱中症予防情報サイト等で確認できるほか計測器での測定が可能。28~31未満で厳重警戒、31以上で危険基準とされている。

 

 

熱中症予防に薬膳の知恵を取り入れてみる

 

“薬膳″と聞くと、何やら難しそう、特別な食材が必要、日常とはかけ離れたものというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。 しかし、珍しいものばかりでなく、全ての食材に効能があるため、家庭でも簡単に取り入れることができます。例えば、暑い夏に香辛料を多く使ったカレーを食べて一汗かく、といったことも体内にこもった熱を発散する薬膳効果といえます。

 

薬膳とは体質や体調、季節や気候などの内的・外的要因によって食材の選び方や食べ方を変え、食事で健康を維持する(食養生)方法です。東洋医学では、夏は陽気(自然界にあるエネルギー)が盛んな時期となり、その影響で身体も熱くなると考えられています。

 

身体を動かし汗をかくことで熱を発散させるのですが、冷房が効いた部屋で過ごしているとうまく発散できずに体内にこもってしまいます。 そして、熱が身体の上部に行くため、イライラする・不眠になる、胸苦しさを覚えることがあります。

また、「心(こころではなく心臓のほうです)」の機能が活発になる反面、弱りやすくなります。血液の流れが悪くなるため、めまいや動悸、熱中症に注意が必要です。

 

☆夏の養生のポイントは、適度に汗をかき、発汗で失われる気(エネルギー)・血・水分を補うことです。薬膳では汗は血から作られると考えられており、汗をかいた時は血を補う食べ物を食します。また、身体の熱を冷ます食材を取り入れることも大切です。

 

 

夏の薬膳食材を知る

 

夏は利尿作用のあるウリ科の食材や、苦味のある食材、色では「赤色」の食材がおすすめです。
また、甘味のあるものは水分代謝を妨げるので、塩辛いものと一緒に摂ることがポイントです。
すいかやメロン、パイナップル、夏みかんなどの夏の果物も体内の熱を冷ましてくれます。
ただし、高齢者や胃が弱っている方は、体を冷やしすぎないよう摂り過ぎに注意してくださいね。

 

~夏におすすめの薬膳食材~

≪熱を冷まし水分代謝を上げるもの≫
トマト、なす、きゅうり、冬瓜、さやいんげん、緑豆もやし、ゴーヤ、すいか、ハトムギ、蕎麦、緑茶 など

≪血を補うもの≫

人参、ほうれん草、牛肉、レバー、ブドウ など

 

≪心を落ち着かせるもの≫

麦、鶏卵、うずらの卵、牛乳、なつめ、内臓のハツ など

はり・灸 田中鍼療所

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