「顔のたるみが気になる」「額のシワが気になる」「ほうれい線を薄くしたい」など、誰もが抱えるお顔に悩み。そんなお悩みには「美容鍼」をおススメします!
「美容鍼」とは、簡単にいうとお顔のツボや筋肉に鍼をすることで、血行を良くして表情筋の緊張(コリ)を取って筋肉を若く保ったり、肌組織を改善させる美容方法です。
「美容鍼」の特徴の一つに、即効性があること!が挙げられます。 施術を受けた直後から一目でお顔の違いが分かります。実際私は施術後に、頬やフェイスラインをクライアント様に触って変化を確認していただくと驚かれることが多々あります。
また、リフトアップ、小顔、たるみ、くま、ほうれい線、シワなどお顔の様々な悩みを解決できるのに加え、肩こりや頭痛などの身体の悩みも一緒に改善できるという、うれしい相乗効果もあります。
今回は、美容鍼未経験の方や興味はあるけど~といった方に美容鍼の作用とデメリットをご紹介します。
お顔のお肌と筋肉を触りながらご一読下さい♪
美容鍼の3つの作用
作用1)美容鍼の肌への作用
お顔の皮膚は、簡単にいえば「表皮(ひょうひ)」、「真皮(しんぴ)」、「皮下組織(ひかそしき)」という3つの層から成っています。表皮はお顔の表面、真皮はその内側にあり、皮下組織はさらに奥にある層です。
美容鍼は、鍼を打つことで皮膚の真皮に微小な傷を与えます。この傷を修復させるために、人間が本来持っている「自然治癒力(人間が生まれながら持っている身体を回復させようとする力)」によって、お肌のハリや弾力性を保つ「コラーゲン」や「エラスチン」が生成促進されます。その結果、お肌の状態が改善されます。
作用2)美容鍼の表情筋への作用
美容鍼の表情筋への作用は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、筋肉の過度な緊張を緩める作用です。
お顔の筋肉の中を張り巡っている血管は、血管の収縮作用をもたらす交感神経が優位になりすぎていると、収縮されて血流が悪くなり、お顔の筋肉が過度に緊張している状態になります。そうなると、お顔のコリや硬さが出て、ゴツゴツしたお顔になってしまいます。
お顔に鍼を打つと、交感神経の活動が抑制されるため、血管が拡張して血流が増加し、筋肉も緩みます。そのため、お顔のコリや硬さが緩んで本来あるべき理想の状態に戻るのです。
2つ目は、筋肉の老化を防ぐ作用です。
顔の筋肉も、加齢によって筋肉量が低下します。筋肉量は、30代から減少し始め、40歳から0.5%ずつ減少し、65歳以降には減少率が増大され、80歳までに30%から40%の低下がみられます。(※)
実は、この筋肉量が低下することで、筋肉が皮下脂肪と皮膚を支えられず起こる現象が顔のたるみなのです。お顔に美容鍼を打つことで、筋肉を刺激し、血流を改善して老化を防ぐといううれしい作用があります。
(※)Leeuwenburgh C:J Gerontol 58:1002-1008,2003
作用3)身体への作用
美容鍼は、身体の中から健康的に美しくなれる美容法なので、お顔だけでなく身体へも効果があります。
例えば、お顔への作用でも説明した、血流を改善するという効果は、お顔だけでなく身体にも効果をもたらします。血流が悪いことが一因で症状がおこる、肩こりや冷え性・むくみ・不眠・自律神経や女性ホルモンのバランスを整える・花粉症やアレルギーなどの免疫系の症状などが美容鍼の施術で改善されることが多々あります。
美容鍼の効果の持続時間
美容鍼は、大多数の方が施術を一度受けただけで、リフトアップや小顔効果をすぐその場で実感されるほど即効性がある美容法です。そのお顔の効果が、はたしてどのくらい続くか気になります。
初めて施術を受けられた方が、効果を実感できる期間は個人差があるものの、1~2週間程度が平均的です。施術を重ねていくことで、効果の持続時間は伸びていきます。
通う適正頻度
せっかく施術を受けて効果が実感できても、それが続かないともったいないですよね。
初めて施術を受けられる方は、最初の月は1~2週間に一度を目安に通って、効果が定着してきたら鍼灸師と相談しながら徐々に間隔を空けていくことをおススメします。
効果を長く安定して実感してもらうためには、無理がない範囲で定期的に通っていただくことが一番大事なポイントとなります。
美容鍼のデメリット
お医者さんから処方された薬を飲んで副作用が出る人もいるように、どんな医療・美容法でも100%メリットしかないものは残念ながらありません。
ただ、美容鍼は、お客様一人一人の体質や現在の環境、症状やお悩みに沿った施術をするオーダーメイドの美容法です。そのため、副作用やデメリット等は、他の治療や美容法に比べて少ないのが特徴的です。
それでも、安心して施術を受けていただくために、あえてデメリットを挙げるのならば、「お顔への内出血」と「鍼の痛みを感じるケースがある」という点です。
美容鍼による内出血
美容鍼を初めて受ける方がまず気にされるのは、お顔に内出血ができるかどうかです。
内出血は、簡単にいえば鍼によって毛細血管が傷ついたときに、漏れた血液が一定期間、皮下に残って起こる現象です。病院で受ける血液検査などで使用する注射針でも同じく内出血の可能性はあります。しかし、美容鍼は注射針よりも鍼がずっと細いので、内出血の可能性は注射針より低くなります。
残念ながら、毛細血管を完全に避けて鍼を打つことは不可能なので、鍼による内出血を100%回避する方法はありません。ただ、「細い鍼を使う」「鍼を打つ・鍼を抜く技術を高める」など鍼灸師の技術次第で内出血のリスクを減らすことは可能です。
また、万が一内出血が出た場合でも、小さいものは数日、大きいものでも2週間程度で必ずきれいに消えますので、大事な予定の前に美容鍼を受けたい場合は、前もって鍼灸師に相談してみてください。
鍼の痛みを感じるケース
美容鍼で使われている鍼の太さは、直径0.10mm~0.20mm程度の細い鍼です。ちなみに、鍼の太さによって施術の効果が高まるかというと、そういうわけではありません。美容鍼の効果は、適切な場所に適切な刺激を与えることで得られるものです。そのため、細い鍼でも十分に効果を発揮します。
また、一般的には、細い鍼のほうが痛みを感じにくく、太い鍼の方が痛みを感じやすくなります。
例えば、人の髪の毛は0.10mm前後です。また、蚊の針は0.05㎜程度で人は刺されても気がつきません。美容鍼に使用する鍼は、人の髪と同じぐらいで、蚊の針ともほとんど変わらない細さですので、蚊にさされても気がつかないように、細い鍼の方が痛みを感じにくくなります。鍼の痛みは、鍼灸師の技術によって左右されますが、人間には痛点(皮膚面に分布する肉眼では見えない痛みを感じる点)があるためどんなに技術が高度でも、ごく稀に痛点にあたると痛みとして感じることもあります。
以上、美容鍼の作用とデメリットでした!
ところで、お顔のお肌や筋肉の具合はいかがでしたか?
肌がゆるい気がする!
筋肉が硬い気がする!
気になられた方は、是非、一度ご相談くださいね♪